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自力推進。

漫画・小説の書評のようなモノ。映画・アニメ感想的何某。他

アニメ2期がスタートするとの事で『進撃の巨人』11巻〜21巻一気読み感想

進撃の巨人のアニメ2期がスタートするというニュースを見て、そういえばずっとコミック未読のまま放ったらかしにしていたなと一気読みしました。

10巻までは読んでそいたので、11巻から21巻まで。22巻も間もなく発売のよう。

 

 

 

なんとなくの記憶をたどりながら、ライナー&ベルトルトが鎧&超大型巨人というのがバレたところから。

内容に関する細かな言及はしないが、11巻から21巻までは通して人間対人間のお話。中央憲兵団と調査兵団との戦いがメインとなる。

そして王家の話、壁ができるまで、巨人化の力の話……と、結構話が進んで行く。さらには21巻ではついにエレン家の地下室にたどり着く(やっとか、、、)

そこでエレンパパの手記を発見。過去編に突入する。

まぁまぁ、物語の舞台となっていた世界(壁がある世界)が島で、さらにその外にも世界は広がっていて、、、実は舞台となった島は、、、巨人は、、、と、世界観も一気に広がる!

さらには知性を持った巨人以外にも、登場人物たちとの因果があったり(こういうの結構蛇足に感じてしまうのだが)さらにここから広がりをもっていきそうな展開が続いた。

 

けれども。

 

う~~~ん。。。

 

面白くはないですね。。。

 

うん、考察も何もせずに勢いで一気に読みきった。さらにはそこまで集中して読んでもいなかった? という事を加味しても。女型の巨人編までの緊張感や、これどうなっちゃうの?感も、アツさもトーンダウンしています。

相変わらず調査兵団はバッタバッタ死んでいくし(アルミンも死にかけるし、エルヴィン団長は死んでしまった)、ぐっと熱くなれるシーンもあるんだけれど、この11巻~の流れを「これ、面白いよ~!」と人から薦められて読んだとして、最後まで読み切れるかどうかもあやしいレベル。

まぁ、それ以前の貯金があるから実際には読めてしまうんですが。

 

やっぱり訳も分からない理不尽な(天災のような)存在と絶望しかない状況で戦ってくという、パニック映画的な展開が当時ショッキングで面白かったのに、謎が謎を呼びながらも謎が解明されていく、謎解きといえば聞こえはいいがその実辻褄合わせの物語補完の展開はちょっと物足りない。よく考えられた設定だとは思うし、雑に風呂敷を畳むような事もない。過剰な御都合主義もないのだが。

結局は出オチ漫画だったんじゃないか!? というのが正当な評価なんだと思う。

 

人間対人間の展開がつまらないという感想をよく耳にするが、全くその通り。けど結末を考えた時にいつまでも訳も分からない巨人対人間の話を続けていてもそれはそれでつまらないと思う。着地点がないから。だから人間対人間の話になるのは物語的には正解ではある。

けど、つまらない。

人間対人間の描き方が悪いのかと言えば、、、そうでもない。と僕は思う。

全く予想を裏切られた!!という展開こそないが、後から出てくる情報そのものも、出し方も悪くはないと思う。

 

じゃあ何処が悪いのかというと、、、

これを言ってしまうと元も子もないのだが、さっき書いた通り、進撃の巨人は出オチ漫画でこれ以上はどうしようもないんじゃないかというのが正直な感想。

 

だっていきなり襲いかかって来ては人間をバックバック食いまくる気持ち悪い巨人。訓練中にいきなり芋を食い出す女の子。いきなり主人公が巨人化!? しかも首筋にロボットアニメのコックピット搭乗のように操縦している!

そんな展開に勝るインパクトはそうそうないですよ!!

 

だから結局、この作品は女型の巨人までのとんでもないインパクトに引っ張られつつ、尻窄み感を感じながらもきちんと風呂敷を畳んでいく漫画なのだと思う。

まだ未完結作品ゆえ、さらにこの後度肝を抜かれる超展開が待っているのかもしれないが。(と言いつつ、超展開が来れば来たで作品の価値を安くするように思えてならない)

それでも完結した時に、改めて良作と判断できる漫画になるんじゃないかなと思ったりするのです。

なので、22巻以降の続きも楽しみではあります。

 

あ、一つ。

リヴァイ兵士長の魅力が随分落ちたのが残念。

 

いや、リヴァイ兵士長がダッサダサに描かれているわけではありません。むしろリヴァイ兵士長はすごく人間として魅力あるキャラクターとして描かれています。リヴァイの中の人間味、優しさ、葛藤もすごくカッコ良く描かれています。超かっこいい! 超シビれます!!

けれど、これがまたこの作品の悲劇の一つであるんですが、全体としてリヴァイの魅力はか~~なり薄れてしまった。

人類最強!の絶対的無敵感こそがリヴァイの最大の魅力だった。絶対殺すマンではないが、「修羅」「キリングマシーン」といった形容がよく似合う無機質さが最高にカッコ良かったのに、作品通して一番と言っていい程、その人間性を掘り下げ、そしてそれがいわゆる「カッコいい」男として描いてしまったために、リヴァイはキャラクターとして死んでしまったように思う。

そんなリヴァイがズタボロになり、弱さを内包したままで、さらにカッコいい人類最強の姿がこの先見ることができるのか? 

 

楽しみではあるがあまり期待はしない。

 

けどアニメ2期には期待してます!!

 

 

進撃の巨人(22) (講談社コミックス)

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