【アニメ感想】『ダーリン・イン・ザ・フランキス(ダリフラ)』19話感想と考察【謎】
19話はフランクス博士の回想回という事で、APEはじめ作品世界の大前提となっていた謎の部分が結構説明された。
完全にエヴァの「ゼーレ魂の座」をなぞった形になってます。
フランクス起動実験に自分の嫁さんが犠牲になるシーンは完璧にエヴァを連想させるものでした。若き日のフランクス博士はなかなかかっこいい。
それで、今回明らかになった点とさらに深まった謎を整理しようと思う。
オトナはマグマ燃料の力を使い不老不死化した人類。生殖機能を持たない。
主人公たちパラサイトをコドモと呼ぶ、管理者的立場、支配者的立場であるオトナたち。作中ですでに不死を匂わされていたけど、今回で初めて「不老不死」である事が明言された。(もしかしたら既に言われてたかもですが。。。)
マグマ燃料を利用することで不老不死が可能になるとか、結講トンデモです。マグマ燃料スゲー。
で、人類はドンドン不死化していったと。その過渡期の事も少し語られます。
不老不死の施術を受けれるのは初めは特権階級のみだったとか。人類の不死化による人口増加に歯止めをかけるために出産を規制されたとか。
それっぽく説明される。
そして、不老不死の施術を受けた人類は生殖機能を失うと。
作中2035年時点で「人類の70%が不死化していて、残りも後2年で完了する」と語られた。
ただこの作中2036年時点でフランクス博士の嫁のカリナ・ミルザは出産を希望していると発言する。
つまり、2036年時点では制約はあるだろうが、出産は可能だったのだ。
となると、この世界の2036年にはまだ子供がいたという事になる。
マグマ燃料を用いた不老不死化は文字通り「不老不死」だ。
「老い」とは「成長」と置き換えられるはずなんだけど、そのあたりの設定は語られていない。
「不老不死」施述を受けたとしても、肉体がピークに成熟するまでは「成長」するのか?
それとも「不老不死」施述には年齢制限みたいなのがあるのか?
もし後者とするのならば、主人公たちも施述を受ける事で「オトナ」になる事ができるのではと思ったりするのだが。
パラサイトと呼ばれるコドモたちは人造人間。
時は進んで2042年。さらにそこから時間が流れた時代。
フランクス搭乗には生殖機能を持ち、「O血球」を投与された男女ペアが必要と判明する。
「生殖機能を失った人類は、皮肉なことに新たな子供達を必要とした」
というセリフから、すでにこの時代ではほぼ全ての人類が不老不死化(生殖機能の喪失)している事が予想される。
そして、パラサイトとしてのコドモたちを作り始めるのだが、これは自然に産まれた子供ではなく人造のコドモなのだろう。
だた、このコドモたちは一体どうやって造られたのだろうか?
パッと思いつくのはクローンだが、それはどうなのだろう?
生殖機能を失った、不老不死化した人間のクローンが生殖機能を獲得するとは思いにくい。
さらに現実の分野では、クローンは生殖機能を獲得しないと何かで知った気がする(にわか知識)
いくらマグマ燃料がビックリスペックを持っていようと、さすがに生命をゼロから生み出す事は出来ないと思うのだが、だとしたら主人公たちは何者なのだろうか?
そのあたり、今後語られるのかが気になる。
叫竜文明の目的は?
フランクス博士が叫竜の姫に初めて会いに行くシーン。古い文明跡と評する場所に踏み込むが、人類文明よりも発達しているようにも描かれた。
その場所はやはりというか、地中のように思える。
元々人類以前に地上を支配していた可能性もあるが、マグマ燃料が地下資源であり、人類より先にマグマ燃料を管理していた文明と考えると、地上より、地下に文明を築く事も納得が行く。
人類が地上に文明を築く以前より、マグマ燃料を資源とした文明を地下に築いていたのではないだろうか?
ただ叫竜はマグマ燃料を資源とし、利用する者ではなく、叫竜=マグマ燃料という可能性の方が大きのですが。
ちょうどエウレカセブンでいうスカブとコーラリアンの関係なのだろうか?
ゼロツーはフランクス博士が持ち帰った叫竜の姫の髪から造ったクローン?
どうもそれっぽいですが、「叫竜の血を引く少女」ってところから、この語感からなんというか叫竜と人間のハーフ的なものを無意識にイメージしていたんですよね。
叫竜の姫とゼロツー似てないし。
この作品は最初から片翼とか、ペアだとか、二つで一つ、1/2というのが作品イメージとして取り上げられているからゼロツーも完全に叫竜に寄った存在ではなく、人間の部分を持っていると思うんですよ。
じゃあゼロツーの半分の遺伝情報は誰のものだってなると、フランクス博士の嫁で、博士が実験で死なせてしまった妻の遺伝情報を叫竜の姫のものと混ぜて造った、、、とか、そういうロマン路線があってもいいんだけど、ゼロツーは嫁さんに似てないんですよね。
どうも違うっぽいですね。
フランクス博士は結局子供を作らなかったのか?
フランクス博士のロマンス部分といえば、結局嫁さんのカリナ・ミルザとは子供を作らなかったのでしょうか?
カリナ・ミルザが妊娠、出産をしたような描写はないのですが、物語のお約束というか、ここまで生殖機能が作品のコアとなり、またカリナ・ミルザの出産希望のセリフがあって子供作りませんでした~はちょっとアリなの? と思います。
どうもフランクス博士の若い頃の雰囲気(髪型だけ?)がヒロに似ている気がするのですが、フランクス博士の年のとり方を見ると、時間の辻褄が合わない気がします。(ヒロが若すぎると)
エヴァンゲリオンもエウレカも、親子というのは結構キーとなる要素だったので、ダリフラでもその辺りの要素を盛り込んで来てもおかしくないのですが、現状ピンとくるものはないですよね。
ただ、この親子要素、全くないとは思っていないので、今後何か明らかになるかもしれません!